つばさるのあれコレ

iPhone活用・おすすめアプリ・ガジェット・映画レビュー・ビリヤード・備忘ログ

「ビリヤード愛が強い」と言われる私がクラブ員を辞めた理由

f:id:tsubasaru:20180816142329j:plain

ビリヤード業界の人からよく
「(つばさる)さんはビリヤード愛がすごいですね」って言われます

 

私なりに行動を起こしたことだとか、時に熱くなりすぎる発言によってそんなイメージができたのだと思うのですが…

 

実は特別なことはありません。

おそらく愛情は月並みです。多少の倦怠期だってあります(笑)


むしろ全国の球屋さんには、私よりビリヤード愛が深い猛者で溢れていると思います。

 

ただ、ビリヤードを広めたいという気持ちが強いのは間違いないです。

 

ではなぜビリヤードを広めたいと思うのか?

 

それは単純に自分が好んでいるスポーツだからです。

 

自分が好きなことって人におすすめしたくならないですか?
きっとプレイしている人は大抵そう思ってらっしゃると思います。

 

私は特に良いと思ったことは人に勧めたくなります。(上記性格にお節介もプラス)
このブログに書きたいことはほとんどそんな感じです。

 

そして鹿児島のビリヤード人口が目に見えて減少したためです。

 

2006年私は大学に通っていた広島県尾道市から鹿児島の実家に帰って来ました。
その当時は今より県内のビリヤード場も倍ほどありましたし、人口も倍ぐらいいたと思います。

 

鹿児島は県協会主催の大会が年に4回あります。
年2回の個人戦と、ペアマッチ、トリオマッチが1回ずつです。


その出場者が年々減り、B級戦とC級戦の個人戦は統合され、BC級戦となってからも減少し、ついには出場者が4人という回もありました。

 

当然出るからには、出場者が多い方が燃えますよね。勝った時の達成感が違いますから。

 

減っていると感じ始めたころから、自分が出たい大会なんだから、自分にできることはないかと考えていました。

 

私は人一倍頑固で好奇心が旺盛で、思いつくことをやってみたくなる性格です。

 

2014年にクラウドファンディングでアートイベントにかこつけて、ビリヤード体験を行なったのは、


・クラウドファンディングというシステムを試してみたかった
・ビリヤード+新しいこと=何か起きるかも
・ビリヤード業界には異業種から学ぶこと・取り入れるべきことは多いのではないか
・とにかくイベントに来た人の視界にビリヤードを入れたい

 

という考えからです。
新しいことにチャレンジしてみたかったんです。

 

それに活動を知ってもらえば、「あんな九州の片田舎のB級女にできることがあるなら、私も何かやってみようかな」と思ってくれる人がいるかもしれない。そんなぼんやりとしたイメージもありました。

 

だから、なるべく真新しくて目立つことをしようと心がけました(いやらしい話です)

 

何かを始めるのに、ある程度は計画を練る必要があると思います。でも行動していくうちに自ずとやるべきことが見えてくることもありますよね。

 

あの時はそんな感じでした。
「とりあえずやってみたい」

新しいことをすれば何か得るものがあるのではないか

 

失敗するかも…という気持ちもありました。


今は目標金額に達しなくても支援金は受け取れるですが、以前は目標金額に届かなければ1円も得られないシステムでしたし、何より実名でやるので失敗したら恥ずかしいなとも思っていました。

 

それでも、それなりに自分で成功する可能性を考え、「やってみたい」というきもちが強かったのを覚えています。

 

その後もその流れを絶たないよう、何かしら行動しようと考えて来ました。

 

ではなぜクラブを辞めたのか?

クラブ員でないと大好きなビリヤード甲子園にも行けないのに。

クラブに所属していた方が、自分の立ち位置としても何かとスムーズに行くのですが。

 

6月から休会していて、クラブ主催のオープン戦まで運営を手伝ってから辞めようと考えました。


オープン戦当日、終わってから肩の荷が下りたと思い、早速大会を報告したため、オープン戦で何かあったのではないか?とか、喧嘩でもしたのか?とか思われた方もいらっしゃるみたいですが、オープン戦はほぼ滞りなく終わりました(と、思いたい)

 

もちろん夫とも円満です。もともと喧嘩しませんし。

(もっと後に報告すればよかったと反省)

 

本当の理由はというと…
(長いです。すみません)

 

私は行動し始めた2014年からずっと自分の言動に筋を通すため、常に「正しいこととは何か」を考えて行動してきました。

 

生意気にも
「ビリヤード業界が発展するには」とか
「鹿児島のビリヤード人口を増やすには」とか
それらを常に中心に考えるようになり、それがライフワークになっていました。


考えている時間が長いので、自分の中では検証済みのことをアウトプットしてきたつもりですが、その分、周りの人たちの感覚というものが見えなくなっていました。

 

いつしか「熱すぎる人」になっていて、他の人からみれば「空気を読めない人」になっていました。

 

私の中に「曖昧はだめ」「クラブはこうあるべき」という考えが占めるようになりました。

 

やがて私は副会長になり、自分の理想のクラブにしたいという気持ちがより強くなりました。

 

クラブの規約も独断で見直し、大幅に変更。
役員会でおおよそ承認され決定、採用。

 

本当はもっとディスカッションも必要だったと思います。
完璧に作れば良いと独りよがりになっていました。

 

自分が何者かとか、そんなこと関係ない。
やるべきことをやる
私はやってる
人は意見が違って当たり前。
多少の摩擦も必要…と。

 

でも、コミュニティの在るべき形はそれぞれ。
理想の形もそれぞれ。

 

ただ、その事実を受け入れられなくなっていました。
「私はこんなにやってるのに」という気持ちが常に先に来ていたからです。

 

私に説得力がないのはわかっていたつもりでした。
ビリヤードの実力もなく、クラブでは若輩者の女性。(世間一般的には若くない35歳)

 

私にできるのは事務的なことだけ。
名ばかりの副会長です。

 

それに気づいた時、私は自らが去るべきだと思いました。

 

説得力がないとわかっていても私は口を出さずにいられない性格だからです。

 

意見の相違はよくあることです。

でも、根本的なクラブの在り方についての意見の違いは、落とし所が難しい。

 

私は「自分は常に正しくありたい。意見を通したいという欲求」から来る傲慢な人間。

 

その反省と、本来何者でもない自分を思い出しました。

 

「行動してる」と言っても、実際のところ私には成果を上げたと胸を張って言えることは何もないんです。


その焦りやジレンマはここ数年かずっと感じていました。

 

政治家でいう「公約」みたいなもの、一つも達成できてません。

 

それらの焦りと、自分は正しいと独りよがりになっていたこと。

 

よじれてしまったものは解かなくてはなりません。


綺麗事の極論を言えば、誰も悪くない。

人間関係って突き詰めるとそうですよね。
悪いならみんな悪いし、悪くないならみんな悪くない。
(あ、犯罪とか極端な場合は除きます)


わざわざFacebookで辞めたことを報告をしたのは、私を鹿児島の窓口のように連絡をくださる県外の人たちに、その度に「私はもうクラブを辞めたので今は関係ない」と伝えるのも心苦しく、気まずくなるので、先に知らせておきたかったということと

 

今回の投稿は、退会を報告したことによってクラブの人たちと喧嘩別れしたと思われるのも良くないかなと思ったので。

 

私の場合、頑固すぎて側から見たら喧嘩っぽく見えちゃうかもしれないですけど、嫌いだから喧嘩するのとはわけが違います。


今回のことで「クラブって人間関係めんどくさそう」とか思われたら困るなと。

 

私は今でもクラブという存在はビリヤードをやる上で理想形だとおもってます。

今後はクラブ員じゃなくてもできることをやるだけです。

当面のやるべきことといえば来年のプレ国体ですかね。

 

長文をここまで読んでくださり、ありがとうございます。